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<<   作成日時 : 2011/10/22 16:45   >>

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I love you,you're perfect,now change  10月9日 グローブ座

注☆yoneファンの偏見視点による

米倉利紀にはドラえもんに負けないポケットがある。
演劇人としてのキャリアはまだまだ浅く
出演作品もわずか4作目。
にもかかわらず、複数の役がらを現出させるのだから
彼のキャラクター用ポケットはやはり魔法のポケット。

舞台上での彼が、ひときわ背高に見え
久しぶり(あの不本意なwith you tour以来か?)に剃った髭のためか
細身に、かつ39歳を迎えたアラフォーど真ん中に見えない若さ。
ドーランのおかげもあるだろうが
艶やかなお肌は心身の健康あってのものだ。

プロローグとエピローグに                     画像                
出演者4人が白いフードつきのマント姿となる。
衣裳としては個性を取り除いたものだが
はさまれたエピソードに登場する男女の関係性や
それぞれの想いの普遍性を暗示している。

しゃれたアメリカンジョークや
シチュエーションとしての異国性はあるものの
人の心の機微に国境はない。
多少の感情表現の強弱や、露出度の差異は            画像
ごく表面的な違いに過ぎず、内面での葛藤は
観ていてくすぐったいほど同じなのだ。

次つぎと変わる場面は独立しながらも
人の心の変遷、成長、気づきという点で結ばれ
喜怒哀楽のカラフルなタペストリーを編んでいく。
ただ一度観劇したのみゆえ、拾い損ねたニュアンスや
笑いのつぼ、役者の工夫はごまんとあろうが
思いつくままに、覚書。

ゾロっとトレンチコートのyoneは初デートの男。             画像
初デートなのに男女ともに、次のステップへと心が急く。
急くというより、面倒な駆け引きややめて、さっさとベッドイン!
そこで話がまとまればよくある物語だが
ベッドイン後の面倒もすっとばし、さきへさきへと
なにもかもステップをスッ飛ばす。
なんと、いっきに恋の終わりまで。
プロローグとエピローグだけ、中身のない恋のうつせみ。
なのに妙にほっとした男、さて、次のスケジュールは!と
手帳をめくる女。

最初のエピソードゆえ、印象深く、トレンチのyoneという
絶対ありそうにない姿にクラクラする。
白マントを脱いだ肌着姿から、着替えの一部始終を観たあとだし
ありそうにないのに、妙にリアルだったからか。
あぁ、そうだ!ヘアスタイルがシャワー後のようなさらさら感で
offのyoneが突然現れたかの錯覚を覚えたのだ。

白羽さんの張りのある声を、yoneの甘く柔らかな声が
砂糖衣のようにくるんでいく。
不思議な声だ・・yoneの声は。
ミュージカル風の歌い方ではないのに
説得力と浸透力が場面の時空を満たしてしまう。

ピザ屋さんの制服姿、なぜかりっぱなマリオ髭。            画像         
制服シリーズのカレンダー写真で
元気いっぱいなピザ屋のデリバリー兄さんを観た。
あぁ、コックさんの姿もカレンダーにはあったっけ。
yoneの整った顔は、制服と会いまったとたん、お人形風になる。

ゴルフの話に夢中、彼女が聞かないことも気にせず
ひたすらしゃべる姿もアニメの登場人物風なコミカルさ。
チェックが好きなyoneだが、これまた絶対着ないだろう
パンツのチェック柄が笑える。

映画を観るのは、アメリカ的デートの初歩の初歩だろう。        画像
何を選ぶか、女性に決めさせるのが一般的なのか?
日本なら「泣いてください、泣けます!」を冠した映画デートで
男女そろってわぁわぁ泣くのが通常に思うが
アメリカ男性は映画で涙なんてとんでもないというわけだ。
yoneの爆発的泣きっぷりは母性をおおいにくすぐるが
それ以前の葛藤というか、男たるものが観るべき映画を
ブツブツと・・が可笑しい。
仲良く並んだ座席から、魂魄だけが飛び出して暴れているの図。

息子たちの結婚報告を楽しみに待っていた父母へ          画像
もぞもぞっと別離報告をする男女。
この父役、yoneはまり役ですわ。
あくまで笑みを崩さず、息子への理解120%を装いながら
ボロクソ、ケチョンケチョンにシングル人生をなじる歌を歌う。
実際、yoneパパから浴びちゃった言葉があるんじゃ?と
穿ってしまいたくなるよな、突っ込み感の自然さ。
眼鏡に蝶ネクタイのカントリーパパを演じるのが
楽しくて仕方ないようす。

柿色の定番囚人服に身を包んだyone。                    画像
ガタイが良いと、これがなかなか怖く見える。
もともと鋭い眼力を放つ目。
この役ばかりは、おひげがないのが惜しい。
お肌のお手入れ抜群な凶悪犯は希有でしょう。
シングルでいることへの悪態の数々は蝶ネクタイパパ以上の迫力。
ご当人にもビンビン響きそうなセリフゆえ、MC知ってるyoneファンには
別な意味で噴飯もの。

結婚式の牧師さん役。                                  画像
花婿放り投げて、牧師さんと駆け落ちしたくなる。
妙に悟りを開いた微笑みが、yoneのいかなる心境から湧出されるのか?

ベビーが生れ、すっかりベビー化した夫婦の夫役。               画像
yoneの子ども好きを知るファンには受け入れやすい姿。
180センチを超える美丈夫のベビー化は不気味といえば不気味だが
ぬいぐるみにガブリ齧りつく様は、なんだか愛おしい。
あきれた訪問者中川くんのしらけぶりとのコントラストが
ますますyoneの不気味な可愛らしさを助長する。

ドライブで人が変わるパパ役。                        画像
家族から一目置かれることもなく、存在感も薄いのに
ステアリングを握ったとたんに豹変。
凶暴になるでなし、なんともMAXに振りきった存在感を
しぼりだすように運転するパパ。
自己制御可能なモノが一つでもあるって、救いだわ。
ふだん、愛車でドライブしながら、あんな表情のパパドライバーを
醒めた目で観ているのかな。

お葬式でデート。
妻を亡くし、いくつもの葬式に顔を出している老紳士。
どこかの葬式で見かけた老婦人をナンパする。
愛をまっとうし、みまかった連れあいへの想いは変わることなく
それでも人は、人として生きる以上、愛の温もりを欲する。
ギラギラ焼け付くような愛ではなく
ドロドロ澱み迷うような愛でもない
ただ、その手にしばしの温もりをもたらす愛を

あぁ、この最後に演じた老紳士。                  画像
yoneの50代60代を時間旅行で覗いた思いがする。
いくつもの愛の形を経て、たどりついたのは
一番優しく、温かく、柔らかい愛情の交感。

次々と登場するキャラクターに目を奪われ
セリフの巧みな遊びや、扇情的なくすぐりに耳を奪われ
たくさんのステキな歌を聴いたはずが、おぼえていない。
2回、3回と余裕を持って観劇したかった。

愛をテーマにした以上、sexに関する直接的用語が出てくるのは
当然のこと。生気あふれる若い役者から発せられると
活きのよい、魚河岸の呼び声のごとく
生臭さは皆無、ひたすら命の力と愛の凄みを感じるばかり。
さらには、カラリと流れるピアノの音、場を際立たせるバイオリンの音色が
舞台上の時空質感の品をいい感じに保っている。
時にセリフの裏の本音、感情を代弁する旋律に聴こえて
心地よい。

大道具というか、背景セットにある大きな扉は三つ。            画像
過去・現在・未来の暗喩だろうか?
上手、下手にも出入り口があるが、あれは感情ワープのため?
二階の二つの画面がチャプター紹介のみならず効果的な画を写す。

あと1度、もう一度、せめて一度・・楽しみたい舞台。
それが叶わぬのは承知。
地方公演は今の私にとって、月や火星と同じなのだから。

待つとしよう、12月18日まで。
クリスマスシーズンにyoneの声が聴ける、浴びれる、包まれる幸せの日を。

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