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*MC中心の覚書(2夜混合・・・) 二夜続けて米倉利紀の世界に浸ってしまうと プールサイドにあがった身体が重いように 日常時間の気だるさがひとしおだ。 彼を表すにもっとも相応しい言葉はなんだろう? 艶、華、才だけでは、ステージに満ち満ちたエネルギーを とうてい言い表せないもどかしさが残る。 歌詞とMC内容が絶妙にシンクロした二日間のライブは 初日の世界をよりくっきり、微細な音、動きまで創りこまれたのに 「あるべき音があるべき場所に居る」 そんなリアリティに溢れる世界が出現していた。 that's enough、superwoman/superman,wishes come true と 一気に攻めかける勢いは、まさにyone祭、yoneカーニバル。 コーラス隊も地方公演を経、笑顔の余裕もほどよくこぼれ yone声という神輿を元気いっぱいに担ぐ。 セイヤッ!セイヤッ!とこちらの頭の中、心の中を縦横無尽に 担ぎ歩きまわってくれ、なかなかに頼もしい。 もっとも、「恋人と交わすメールの回数問題」MCでは (公式のスタッフブログに詳しい話あり) yoneにいきなり振られ、固まってしまった方川くん。 「あれ?地蔵?」と言われ、さらに凝固するところは まだまだ成長途中の初々しさ。 ひとくさり絡んだ後、「ハッ!」と手をかざし、掛け声もろとも 再度凝固するを念じたyone。何も追い打ちをかけずとも・・。 コーラス隊がどんな風に鍛えられたか想像するに難くない。 通常は「米倉利紀の世界にどっぷりはまっていってください!」だが 今ツアーでは「米倉利紀になっちゃってください!」がオマケにつく。 自分に向けられる熱い眼差しすべてをガッチリ受け止め 米倉利紀化して返そうという自信溢れる宣言だ。 男性客が増加したことに気を良くした宣言でもあろうが 「あたし」で解放したアニマへの同化を女性客に促しているかにも思える。 複雑難解なリクエストにたじろぐ。 yoneはそこにいるのだもの、一人で十分です。 同化するほどに愛せよと求められれば・・まぁ、そうするしかないが。 ファンが鏡の前で米倉利紀になりきっているシーンを演じ はからずも、利徳が利紀を客観視しているシビアさを証明した。 自分がどう歌い、どう表現しているか、それがどう皆の目に映るか・・ 発信しっぱなしに終わらせず、きっちりチェックしてるのだろう。 ナルシストを超えたアーティストの自己演出意識のなせるわざ。(ファン目線) 来春演じる「Duet for One」は精神科医の役。 早々とポスター撮りがあり、「どうするんかなぁ」と思った髪を ヘアメイクさんがオールバックにしたと、苦笑ぎみに話していた。 yone以上にyoneを魅惑的にしあげられるヘアメイクはいないと はっきり自負したにちがいない。 用意された衣裳が小さすぎて・・と「足のような腕」自慢をさりげなく。 最近はあまりジム話は出てこないが、トレーニングを続けてないと あのポパイ腕、ほうれん草だけじゃ維持できまいに。 芝居への取り組みについて「ディレクションされることが楽しい」と 音楽ではもっぱらディレクションする側の自分が 料理される面白さに触れていた。 いかにも米倉利紀らしい興味の持ち方、関わり方だ。 結局、面白いと思えなければ新しいジャンルに挑戦はしない人。 ムーランで共演したモデルたちの体型を 「お尻が背中についている!」「ランドセルしょってるのかと思った」 と彼独特の言い回しで足長ぶりを称賛していたのが愉快。 並み居る煌びやかな踊り子たちとは一定の距離を置き マダム・ボアにのみ深い交流を望んだロートレックだったが MCで語る理想の関係性と整合性があり 「ボクのために書き下ろしていただいたミュージカル」と 説明していたのも肯ける。西田さん、おみごと。 いつにもまして、恋愛観を熱心に披露したMC。 春のツアーでは別れ話が出ていたが この熱心さからすると、今は新たな恋の真っ最中だろうか? そんな真っ最中の自信満々のメール回数談義が 客席にもツアーメンバーにも「遠い目」でみられ マイノリティーな「恋愛重鎮」ぶりが微笑ましい。 いじけ仕草がお芝居の世界に足を踏み入れた人ならではに ちゃんと説得力を持つ。 「はぁ〜〜」と大仰にため息をつき、空を見上げるの図! メンバーの沈黙の間が、音を出すことを生業とするだけに 完璧なる反論となって面白かった。 小・中学生時代のアイドルは小泉今日子、中森明菜らで 「ボクだけのもの」と、思い込み独占に陥っていた過去を披露。 「皆さんはどうなんですか?ボクに対してどうなんですか?」と 疑問の形で同意を求めるが、賛同は得られずにクサっていた。 右も左も上も下もyoneファンだらけの会場内に居て 「yoneは私だけのもの!」と宣言をするのは 勇気をとおりこして無謀&野暮というものだ。 当人を喜ばせたくもあるが、「そんなこと、訊かずにわかってよ・・」と 心の声を大にモジモジするしかない。 「ファンとの恋愛はありえません!」ときっぱり言い切り 可能性の欠片を残すようなリップサービスはしない。 日課として朝晩メールを送ってくるファンの行為を 小芝居で「yoneちゃん、おはよ!」などと パソコンを打つ仕草巧みに再現してみせるのも bacioじゃないが、「過酷な愛情」か? 関係性について、常に相互性を主張するyoneではあるが 自分の望まぬ相手に疑似相互性をつきつけれるのは ただちに却下したいということらしい。愛らしい身勝手ぶりも彼の魅力。 執拗な追っかけに危機感を覚えた時期もあったときいている。 ならば、公の場で楔を打ち込み、自己防衛しなくてはならないのも、 愛されすぎる男の務めなのだろう。 一方でNOサインを無情にかかげ 一方で「おいで!」と手を差し伸べ 線引きは明確でも、翻弄されることにかわりない。 その翻弄を楽しむ余裕をこちらも持っていることが肝心。 複雑でsensitiveな男を愛する楽しみがここにある。 アルバムの最後の4曲は恋の始まりから終わりまでを つづった楽曲として並べたため、譲れない順番と説明。 「bacio」の紹介時に「マイアミで食べたんですよ」と 意図的に口を滑らし、客席につっこまさせては赤くなってみせる知能犯。 公式のメッセージやエニクエで、プライベートな話題には カッキリと口を閉ざす姿勢を貫きながら こうしてポロポロポロとサブリミナル効果をもたらすワンカットを挟み込む。 なんとも心憎い手練手管に、やはり「恋愛重鎮」の称号を贈ろう。 常につながっていたいという願望は恋愛の基本だが yoneは「繋がる」=「ボクを知っていて」の公式のようだ。 メールで日常を知らせ続けることで 相手が安堵を覚え、不安にならないのだから まめなメール送信こそは、思いやりではないか? とまぁ、世界中を敵に回しても貫かんばかりの恋愛観。 ふふふと、思い浮かべた源氏物語の帚木。 「雨夜の品定め」にyoneが加われば まめやかなる恋の手管、理想とする女性像をめんめんと披露しそうだ。 想い人へ送る手紙の料紙、添える小枝に四季のうつろいを映し、 これはと選んだ香を焚きしめ、朝な夕な、飽かずに交わす歌。 教養として衣裳の趣向を凝らす点なども信条に合うだろうし yoneを亜空間移動させ、しばし暮らしてもらいたくなる。 平安時代のリズムとテンポに、「あぁ、もう!」とイラついて逃げ出すだろうが。 yoneの部屋を模したセットに、椅子が二つ。 傾いだ足と背もたれのラインストーンが気になる一脚は いまもってどんなメタファーかわからず。 恋人だった誰かを膝に乗せ、共に語らった思い出が宿る椅子なのか? 「歩いてきた足跡は消せないんですよ。」と言ったあと 汚れた、不本意な足跡もキラキラ輝きだす可能性を話していた。 そういうMCきくと、メタファーの謎に挑みたくなる。 バランスとるために置いたオブジェだったら笑うしかない。 「手が好きなんですよ」と公言するyone自身の手の表情がいっそう豊かに。 NOサインでパっと掌を向ける、心や想いのありかを指差す 焦燥を打ち消すように両脇で振り切る、光求めるようかざし見上げる。 bacioの「朝一の飛行機」姿勢、強く両手を握り合わす時は さて、誰を思い出しているのやら。 中でもone last で「grooming your hair」と歌う時の手は 中指・薬指をちゃんと髪に差し入れて梳かしている細かさに感激。 こういう素のyoneを垣間見た錯覚を味わう瞬間が 計算された演出だとしたら、yoneは根っからの役者だと思う。 不用意に飛びだした素だろうと思いたいが。 angelは歌詞にうれしい改訂を加え アンコールの手拍子に手が痛くなったファンをくすぐる。 そうか、逢いたかったのはあなたも同じね!(至福) 2日目はカメラが入ったため、前3列分が除かれスペースが確保された。 おなじみのナンバーで握手は無理と思っていたが なんと、舞台から飛び降りるという初パフォーマンスの快挙。 駆け寄った多くのファンとくりかえし握手した後 小さな台を足がかりに、お尻から舞台に戻ったところが愛らしい。 しばらくペタンと座ったままで歌い「かわいい〜〜〜」の声を 掘り起こしていた。37歳でもかわいい時はかわいい。 けっして暴走しないファンたち・・という信頼あっての行為だったろう。 それもまたうれしいものだ。 ステージに立つyoneを見るたびに ライティングの中心にいるから輝いているのか 輝きが人工の光を呼び集めているかわからなくなる。 「米倉さんはエネルギーが強すぎるんですよ」と スピリチュアルな力を持つ方に言われたと苦笑していたが いわば、アポロンに選ばれた者の宿命だろう。 プライベートな恋愛には不向きであっても 彼を求めるファンには、そのエネルギーが救いで癒し。 ボーダーラインを侵さない限り、自分を愛してくれるファンのため 輝き続ける覚悟を維持するのはしんどいものだと思う。 空の太陽は雲に隠れる日もあり、夜ごとアルテミスに交代する。 米倉利紀は隠れることも交代してもらうこともできず 内部エネルギーを燃やし続け輝いてなくては皆が納得しないのだから。 海外ふらり旅や米国での休暇で燃焼パワーを補給してほしい。 ちょっとしたイジワルやずるさの片りんをのぞかせ 完全無欠な嘘臭いスーパーマンを演じないところがいい。 コリンズやロートレックの「いい人すぎぶり」を照れ 自分と重ねることをしない。謙遜か、目標高いゆえかは知らず。 最後のメッセージはいつも涙がでるほど崇高なものだが 彼もまた、進行形で悩み生きる一人であることを必ず伝え 高みから告げる言葉にならないのがyoneらしい。 さぞやたくさんのハッタリやお為ごかしを見聞きし 直接的にマイナス影響も受けた経験あるのだろう。 背伸びしても、背伸びを白状する正直さがyoneらしさだ。 2日間のステージで何回「なぞのヘン顔」をしてみせたことか。 何度発作的な嬌声を発してみせたり、別人になりきったことか。 幾度マイノリティ恋愛観の悲哀にいじけてみせたことか。 いつか、彼の恋愛観をひっくりかえし、一蹴するような人と 理屈抜きの恋に落ちるんじゃないか・・と予感してしまう。(あたりそう) それが「恋愛は違う価値観同士、新しい価値観を二人でつくっていくもの」 と言う彼の理想のシンプルな実際例だと思う。 喜怒哀楽、真面目、不真面目、生一本、葛藤、矛盾、一途。 yoneのすべてを晒してくれた2日間のカーニバルが終わった。 カーニバルの余韻、祭のあとの満ち足りた寂しさを infinityがたっぷりと包みこむ。 満天の星を背景に響く声をもしも可視化できたら ぐるり囲み輝くオーロラにちがいない。 アポロンに魅入られた男だもの、光のマジックはお手のもの。 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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Duet for you ↓ |
ペコちゃん 2009/11/25 23:53 |
ペコちゃんさん、ありがとう!訂正しました。 |
body&soulIV 2009/11/26 08:00 |
いつも、素晴らしい文章力ですね。毎日楽しみにしています! |
ペコちゃん 2009/11/26 16:31 |
恐れ入ります・・最近は米倉さんのエントリーばかりに |
body&soulIV 2009/11/26 17:24 |
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