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help リーダーに追加 RSS IL DIVOとBLAKE〜暖炉と陽だまり

<<   作成日時 : 2008/11/21 21:08   >>

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IL DIVOの最新アルバム『THE PROMISE』を
いち早くUK版で入手した。
彼らの厚みと深みを真骨頂とするコーラスは
やはり冬場の空気にあう。

個人的感覚だが、スペイン語、イタリア語の響きは
異言語ながら感情のツボを直に刺激する。
時に内面をぐらぐらと揺さぶられる感さえ否めない。
蒸し暑さにあらゆる刺激がうっとうしくなる季節より
キ〜ンと張った冷気に支配される頃こそ、IL DIVO向き。

『SIEMPRE』のあと、2年ぶりのリリース。
その間、紳士♪のコーラスは他にないものかと物色。
出あったのがBLAKE、かのウィリアム・ブレイクの名に
ちなんだ命名なんて、やるじゃないか♪

多国籍なIL DIVOと対照的に英国紳士4人。
IL DIVOが欧米多国籍料理フルコースとして
フルボディの赤をムラーノグラスに注ぎ
暖炉前で食したいとするなら・・・・
BLAKEはその正統派紳士ぶりなればこそ
英国の草覆うなだらかな丘、健気な太陽光の下で
ピクニックマットなんぞ広げ、辛口白ワインを
布ナプキンから取り出したグラスに注ぎのんびりと食したい。

アーティストの特性ではなく
いわば「売り方」の違いでもあるだろうし
たとえば、IL DIVOでドライブすることも
正装でBLAKE晩餐することも
さほど違和感のある組み合わせではない。

にもかかわらず、BLAKEの声は英国の陽射しを連想させる。
領主たちが広大な領地すみずみの自然を愛したような
妙に懐かしいおおらかさが滲み出ているからだ。
IL DIVOのエンターテイメント性はすでに実証済みだし
エンターテイナーとしての自覚と誇りに満ちている。
すでに素朴な品は通り越し、艶やかに開花した才だ。

BLAKEのデビュー・アルバム『BLAKE』とIL DIVOの『THE PROMISE』。
ともに「♪I KNEW I LOVED YOU」がはいっている。
聞き比べれば、なぜに一方が陽だまりの温みで
一方が豪華な炎の暖かさか一目瞭然ならぬ、一耳瞭然。

どちらも素晴らしいからこそ、その時々の自分が一番欲しいあたたかさで
たっぷりと包まれる贅沢を味わえる。
BLAKEのセカンドアルバム(国内版はまだ)『AND SO IT GOES』には
IL DIVOでお馴染みの「♪NELLA FANTASIA」もあり
これも聞き比べが楽しい。
お薦めは「♪TIME TO SAY GOODBYE」と「♪CLOSEST THING TO CRAZY」
後者のソリストが四人の誰かわからないが
男声特有の弾力とやわらかさが見事にジャストバランス。
これほど丁寧に歌われると英語の美を再発見。
まさに男声を極上の羽毛布団に横たわり、冬の陽を浴びる心地よさ。

かたや『THE PROMISE』ではオリジナルの「♪LA PROMESSA」がいい。
四人個々の持ち味が相乗効果を生み、ぐるり赤々と燃える炎に
四方を守り包まれた感が味わえる。
そう、IL DIVOの歌にはジェンダー的男気が仕込まれているからだ。

アルビーノの「♪ADAGIO」は文句なく悲哀だけが持つ透明な美を醸し出す。
「♪AMAZING GRACE」は悲哀や喪失感より、祈りの歌として昇華し
逝く者も、見送る者もこの歌声ならば安らぎの地へ導かれると信じたくなる。

IL DIVOの日本公演は行きそびれたが、BLAKEが早々と来てくれるなら
英国の陽だまりにぜひ身をゆだねたい。


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