|
IL DIVOの最新アルバム『THE PROMISE』を いち早くUK版で入手した。 彼らの厚みと深みを真骨頂とするコーラスは やはり冬場の空気にあう。 個人的感覚だが、スペイン語、イタリア語の響きは 異言語ながら感情のツボを直に刺激する。 時に内面をぐらぐらと揺さぶられる感さえ否めない。 蒸し暑さにあらゆる刺激がうっとうしくなる季節より キ〜ンと張った冷気に支配される頃こそ、IL DIVO向き。 『SIEMPRE』のあと、2年ぶりのリリース。 その間、紳士♪のコーラスは他にないものかと物色。 出あったのがBLAKE、かのウィリアム・ブレイクの名に ちなんだ命名なんて、やるじゃないか♪ 多国籍なIL DIVOと対照的に英国紳士4人。 IL DIVOが欧米多国籍料理フルコースとして フルボディの赤をムラーノグラスに注ぎ 暖炉前で食したいとするなら・・・・ BLAKEはその正統派紳士ぶりなればこそ 英国の草覆うなだらかな丘、健気な太陽光の下で ピクニックマットなんぞ広げ、辛口白ワインを 布ナプキンから取り出したグラスに注ぎのんびりと食したい。 アーティストの特性ではなく いわば「売り方」の違いでもあるだろうし たとえば、IL DIVOでドライブすることも 正装でBLAKE晩餐することも さほど違和感のある組み合わせではない。 にもかかわらず、BLAKEの声は英国の陽射しを連想させる。 領主たちが広大な領地すみずみの自然を愛したような 妙に懐かしいおおらかさが滲み出ているからだ。 IL DIVOのエンターテイメント性はすでに実証済みだし エンターテイナーとしての自覚と誇りに満ちている。 すでに素朴な品は通り越し、艶やかに開花した才だ。 BLAKEのデビュー・アルバム『BLAKE』とIL DIVOの『THE PROMISE』。 ともに「♪I KNEW I LOVED YOU」がはいっている。 聞き比べれば、なぜに一方が陽だまりの温みで 一方が豪華な炎の暖かさか一目瞭然ならぬ、一耳瞭然。 どちらも素晴らしいからこそ、その時々の自分が一番欲しいあたたかさで たっぷりと包まれる贅沢を味わえる。 BLAKEのセカンドアルバム(国内版はまだ)『AND SO IT GOES』には IL DIVOでお馴染みの「♪NELLA FANTASIA」もあり これも聞き比べが楽しい。 お薦めは「♪TIME TO SAY GOODBYE」と「♪CLOSEST THING TO CRAZY」 後者のソリストが四人の誰かわからないが 男声特有の弾力とやわらかさが見事にジャストバランス。 これほど丁寧に歌われると英語の美を再発見。 まさに男声を極上の羽毛布団に横たわり、冬の陽を浴びる心地よさ。 かたや『THE PROMISE』ではオリジナルの「♪LA PROMESSA」がいい。 四人個々の持ち味が相乗効果を生み、ぐるり赤々と燃える炎に 四方を守り包まれた感が味わえる。 そう、IL DIVOの歌にはジェンダー的男気が仕込まれているからだ。 アルビーノの「♪ADAGIO」は文句なく悲哀だけが持つ透明な美を醸し出す。 「♪AMAZING GRACE」は悲哀や喪失感より、祈りの歌として昇華し 逝く者も、見送る者もこの歌声ならば安らぎの地へ導かれると信じたくなる。 IL DIVOの日本公演は行きそびれたが、BLAKEが早々と来てくれるなら 英国の陽だまりにぜひ身をゆだねたい。 プロミス(デラックス・バージョン)(DVD付) [CD+DVD] [Limited Edition] BMG JAPAN Inc.(BMG)(M) 2008-11-26 イル・ディーヴォ Amazonアソシエイト by ウェブリブログ |
| << 前記事(2008/11/19) | トップへ | 後記事(2008/11/29)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| << 前記事(2008/11/19) | トップへ | 後記事(2008/11/29)>> |